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アメリカに来て思う、私が英語ビギナーにカナダ留学をオススメする5つの理由
こんにちは、Apricotです。
このブログの一番初めの記事で書かせていただきましたが、私は2011年~2012年の1年間、カナダのトロントに滞在し英語を勉強しました。厳密には、ワーキングホリデーを利用し、半年間は語学学校に通い、もう半年は主にパートタイムの仕事を経験。この1年間があったことで、そこから英語への道が開け、国際結婚からアメリカ移住、そして現在に至ります。
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「なんで今更このテーマ…?」と思われる方も多いと思いますが、実はアメリカに移住してみて、改めて「カナダが特に英語ビギナーにとって最適な留学先」だったということを再認識した私。今日は、その5つの理由について書かせていただきたいと思います!
①英語が綺麗で聞き取りやすい
もし、「語学留学」を考えている人で「よし、英語といえばアメリカでしょ!」と即断しようとしている人がいたら、ちょっと待って!
私がアメリカに移住してきてまず感じたのは、「アメリカには様々なアクセント(訛り)が存在する」ということ。日本でも関東や関西、九州や東北で訛りが微妙に違うのと同様に、一括りに「アメリカ英語」といっても、地域によってアクセント(訛り)はさまざま。特にここノースカロライナ州周辺の「南部訛り」はリエゾン(単語と単語の音が繋がること)が強いので、おそらく日本人にとって難しい英語の一つではないかと思います。
英語は、その地域に根差している限り必ずアクセント(訛り)は存在するので、アクセントに良し悪しも、アクセントが強いからダメとかいう事も全くありません。ただ、「全くの英語初心者が、突然ハードルの高いアクセントの地域で勉強しようとすると、とても苦労する」ことが想像できます。語学の上達には「聞き取り」が肝心なので、相手の言っていることが聞き取れないと、新しい単語を覚えることも、自分で発音してみることも、意味を捉えることも難しくなってしまうからです。
その点、カナダはなんといっても「日本人にとって英語が聞き取りやすい」!これは、英語ビギナーにとっては、英語を上達させるうえでとても有利なことです。
地理的あるいは歴史的な背景から、「カナダ英語」は「アメリカ英語」と「イギリス英語」の中間のようなアクセントを持っています。なので、一般的にアメリカ英語と比べると発音がはっきりしていて、比較的ゆっくりめ。かつイギリス英語よりもアクセントのクセが少ないので、慣れれば日本人でも聞き取りやすい英語だと思います。
そうは言っても、私も最初はほとんど何も聞き取れない状態からスタートしました。それでも、1年間で日常会話に問題がなくなる位までに上達できたのは、いま思うに、やっぱり「カナダ英語が比較的わかりやすく、自分のなかでどんどん吸収することができた」のが大きかったと思います。(耳から)覚えた言葉を自分で使ってみて初めて英語は自分のモノになるので、聞き取りのハードルが低いほうが、初心者にとってはそのサイクルをスムーズに回せるんです。聞き取れるようになれば、それだけで自信にもなりますしね!
カナダにももちろん、西と東、あるいはケベック(フランスの影響が強い)で英語の違いは多少あると言われています。ただ、あくまで「日本人にとって一般的に聞き取りやすいのがカナダ英語」だというのが私の印象。
アメリカにももちろん、日本人にとってわかりやすい英語を話す地域(ニューヨークなど)はありますが、そうでない地域も多いので、アメリカ留学を選ぶ場合は、「そこで話されている英語」を事前によくリサーチしておきましょう。
②英語が伸びる環境が揃っている
もう1つ私がカナダをオススメする大きな理由は、カナダには「英語が伸びる環境が揃っている」ということ。これも、アメリカに移住してきて改めて感じたことです。
私がカナダで過ごした1年を振り返ってみると、ただ学校で缶詰になって勉強していたわけではなく、以下のようなことをいろいろと体験したことで、そのすべてが英語力向上につながったと思っています。
語学学校に通う
アルバイトをする
ランゲッジエクスチェンジに通う
習い事をする
ホームステイをする
チューターから英語を習う
親しい友人を作る
自宅でテキスト・映画などを使って勉強する
これってごく当たり前のことのようですが、アメリカの場合、どこの都市でも同じことができるかというと、そうでもありません。そもそも、アメリカの場合はごく一部の大都市以外は「車」がないと行動できない場所が多いうえに、外国人に閉鎖的な地域もまだまだ多く残っています。いま私が住んでいるところが、まさにそんな感じ。
その点、カナダではトロントにせよ、バンクーバーにせよ、地下鉄やバス、ストリートカーなどの交通網が発達しているので、留学してきたその日から自分の身体一つで出かけることが可能。
また「移民の国」と言われるだけあって、ランゲッジエクスチェンジ(互いの言葉を教え合うこと)やホームステイ、チューターなどいわゆる「留学生のためのプログラム」が街中にあふれています。程よく都会で治安も比較的良いので、自分で「これがやりたい!」と思い立ったらすぐに出かけて、参加することができるんですよね。その結果として、人との触れ合いや友達も増えてくるので、ますます活動範囲を広げることができるんです。
繰り返すようですが、英語は覚えた言葉を自分で使ってみて初めて自分のモノになります。活動範囲が広がって、いろんなことを見聞きしたり話したりする機会が増えれば増えるほど、英語を覚える機会も使う機会も増えるので、英語の上達スピードはグンと上がってきます。
留学の目的にもよりますが、英語を短期間で上達させたい方は、絶対に「行動機会の多い環境」を選びましょう!!
③学費・生活費が良心的
さて「どこに留学しようか?」と考えた際に、無視できないのが「お金」の問題。学校にも通いたいし、ホームステイもしたいし、航空券代に保険に…と考えると、結構なお金がかかってきます。
私も当時、格安のフィジー留学からイギリスケンブリッジ大学の語学プログラムまで、かなりいろいろな国の留学プログラムを調べました。
当初憧れていたイギリスは、学費だけでも全体的に高く、おまけに物価も高いということで、正直、イギリスは資金的に諦めた経緯があります。また、アメリカもニューヨークやロサンゼルスなど、都会はものすごく学費も生活費も高いということが判明。
オーストラリアは学費はそれほどでもなかった気がしますが、物価は高いと言われていますね。その点、カナダは学費も物価も、他の国と比べるとなかなかリーズナブル!
実際、私が通った語学学校は、9:00〜15:00くらいまでの1日4コマの標準的なプログラムでしたが、半年間毎日通って、当時、約70万円の支払いでした。もしイギリスやアメリカで同内容のプログラムを受けたら、間違いなく100万を超えていたと思います。充実したプログラムをリーズナブルな金額で受けられるカナダはオススメ!生活費も、日本よりすごく安い訳でもないのですが、高くもなく、住みやすかったですよ☆
最近はバンクーバーも物価が上がってきているようで、2011年当時とはもしかしたら状況も変わってきているかもしれませんが、カナダは総じてコストパフォーマンスの高い留学先だといえると思います。
④働けるワーキングホリデー制度がある
私も利用した、ワーキングホリデー制度。カナダのほか、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、アイルランドなどの国では、一定の年齢以下の若者に、就労機会を与えるビザを発行しています。
この「働ける」ワーキングホリデーの存在も、カナダ留学をオススメしたい理由の1つ。
まず働くことで学費や生活費の足しにすることができるので、英語を出来る限り勉強したい人にとっては経済的に大きなメリットがあります。
また、それ以上に、海外で働くことで得られる経験はとても貴重。仕事を通じて生きた英語を学び、使う練習ができるのはもちろん、文化の違いや海外での就労観なども学ぶ絶好の機会。
実際、私もカナダでカフェやレストランのアルバイトをしたことで、ボスやお客さんから英語をたくさん教わりましたし、改めて自分の仕事観を見つめ直す機会にもなりました。そして、カナダで働いた経験が、帰国後のキャリアアップにも繋がったと思っています。
アメリカではワーキングホリデー制度がないため、留学中は(特別なプログラムを選択しない限りは)自由に就労することができません。
働くことが全てではありませんが、「英語上達」を目指すビギナーさんにはぜひワーキングホリデーで働くことをオススメしたいです!
⑤外国人・日本人が多い
さて、最後はちょっと意外かもしれませんが、カナダをオススメしたい理由の1つに、カナダには「外国人と日本人が多い」ことも挙げたいと思います。
カナダは「移民の国」といわれるだけあって、バンクーバーもトロントも、街行く人は実に人種も言語もさまざま。これが意味することは、「外国人にも開かれた社会」だということ。
英語が話せなくても冷たい目で見る人はほとんどいません。外国人にはゆっくり話してくれたり、「外国人との接し方」を知っている人が多いんですよね。また、外国人を雇うことにも慣れているので、仕事を探すのも難しいことではありません。英語ビギナーにとって、これほど寛容な国は他にないというくらい、カナダは外国人に優しい国なんです。
アメリカも、学校教育で嫌というほど「ダイバーシティ」(多様性)について叩き込まれているので、外国人に対して差別意識を露呈する人はほとんどいません。でも、かといって「ウェルカムでもない」というのがアメリカの雰囲気。今のトランプ大統領の施策がそれを物語っていますよね。
アメリカの場合は、カナダとは人種構成が違います。やはり白人と黒人が二台勢力なので、それ以外はどことなく「マイノリティ感」が否めません。ここノースカロライナなんて、道を歩いていてアジア人とすれ違う事なんて無いですからね…。どこに行っても「アウェー感」満載です(笑)今の私ならそんなアウェー感も気にしないでいられますが、英語ビギナーの頃の私だったら、怖気付いて何もできなかったかもしれません。。
そして、意外かと思われるかもしれませんが、カナダには「日本人が多い」こともメリットです。よく、「英語を勉強するなら日本人のいない環境が良い」って言いますよね。
確かに、せっかく留学しても日本人とばかり一緒にいては元も子もありません。しかし、日本人は害ばかりではありません。
英語を勉強していると、日々努力しているのにどうにも成長を感じられずにモヤモヤすることが多々出てきます。そんなとき、互いに労ったり、励まし合ったりできるのは最終的には日本人の友達。私はどれだけ、日本人の友達に助けられたことか!と、今でも感謝が尽きません。
また、「日本人コミュニティ」のウェブサイト(e-mapleなど)では、観光情報や売り買いの情報、引越し代行や仕事の募集など便利な情報がたくさん入手できるほか、ランゲッジエクスチェンジも日本人がある一定数いるからこそ成り立つもの。言ってみれば、カナダには、英語ビギナーをサポートする日本人のバックアップ体制が万全なので、これを利用しない手はありません。
Language Exchange(ランゲージエクスチェンジ)とは、互いに言語を教え合うパートナーシップのことをいいます。たとえば、英語を母国語とする人は日本語を教えてもらう代わりに英語を教え、日本語を母国語とする人は、英語を教えてもらう代わりに日本語を教えるというしくみ。
カナダのトロントでは、トロント大学の団体(JCSA)が主催する大規模なランゲージエクスチェンジがあり、私は定期的に通っていました。そこでは、毎回50人以上のカナダ人と日本人が集まり、グループになって会話をします。前半は英語タイム(英語を教える時間)、後半は日本語タイム(日本語を教える時間)という具合に実施。話すトピックは、その時々で集まる人によって自由で、世間話をする場合もあれば、特定の質問をぶつけ合うことも。あくまで集まる人によって内容が左右されるランゲージエクスチェンジですが、授業では習わないスラングや日常会話を学ぶのに効果的でした。
もちろん、個人的に外国人の友達と実施することもできますし、日本でも「Meetup」などでLanguage Exchangeを探すことができます。
ちなみに、私の住むシャーロットには、日本人は約500人住んでいると言われていますが、私が今まで日本人を見かけたのは、日本食レストランと、トレーダージョーズ(日本人に人気のスーパー)くらい(笑)ホントに、日本人はどこにいるんでしょ…っていうくらい、出会えません(涙)
というわけで、今日は語学留学先としてカナダをオススメする5つの理由をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ほかにも、カナダは「治安が良い」点や、「地理的に近いアメリカやヨーロッパを旅行できる」点もメリットとして挙げられますが、まずは「英語ビギナーさんへのオススメポイント」ということで上記5つに絞ってご紹介しました。
きっと他の国にも、その国ならではの留学メリットがあると思いますし、留学の目的によって最適な留学先は違ってくると思います。今回は、超英語ビギナーだった私の個人的体験談として、これから留学を考えている方の一つの参考になれば幸いです!
最後に、私が帰国直後に旧ブログで綴った「トロントで得た10のこと」という記事もよろしければご覧くださいね。
参考 10 things I got in Toronto / トロントで得た10のこと
それでは、また次回!今日もお付き合いいただきありがとうございました。