こんにちは、Apricotです。
海外に住んだり旅行したりするときに最も気になることの1つといえば「治安」ですよね。特にアメリカと聞くと、「テロ」「銃社会」「性犯罪」など危険なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
私が住んでいる地域は、幸い比較的治安の良いエリアなこともあって、普段はアメリカだということを忘れてしまうくらい平和なんですが、それでもやはり、国連の機関・国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)が発表しているデータによると、アメリカの10万人あたりの殺人件数は日本の約15倍!!(ちなみに、世界で最も殺人率の高い国はホンジュラスの74.6件!!…衝撃!)…日本がいかに「治安が良い」かがわかりますね。
国別の10万人あたりの殺人件数(2014年)
アメリカ 4.4件
日本 0.3件ホンジュラス(参考) 74.6件‼︎
-出典:https://data.unodc.org/
このように日本と比べると犯罪率の高いアメリカですが、でも実はその分、犯罪に対するシステムも日本より進んでいて、国民が犯罪発生時にすみやかに情報を知ることができたり、性犯罪歴のある人の住所を調べたりすることができるんです。
今日は、アメリカに住んでいる方、特に「お子さんがいらっしゃる方」や「女性」、そして「これからアメリカで家を探す方」にぜひ知っておいていただきたい、「Amber Alert」と「Sex Offender Registry」、そして治安状況が一目でわかる「犯罪マップ」ついてもご紹介したいと思います!
絶対知っておくべき「AMBER Alert」とは
もう3か月くらい前のことになりますが、ある日、突然、私のスマートフォンの警報音が鳴ったことがありました。
日本の、「緊急地震速報」と全く同じ警報音だったので、慌てたのは言うまでもありません…(゚д゚;;)最初に頭をよぎったのは「地震」でしたが、ここノースカロライナ州は基本的に地震とは縁のない地域。「いや、地震なわけないか…じゃあハリケーンとか!?」など一瞬考えながら緊急速報を見てみると…
↑まさに、このような画面で「AMBER Alert」との文字。続いて、なにやら見慣れないアルファベットや番号などが並んでいました。
???
何も知らないで受け取ると、全くもって意味不明なメッセージ。そこで気になって調べてみたら、それは近くで児童誘拐事件が起きたことを知らせる警報でした。
アンバーアラート (AMBER Alert) とは、児童(未成年者)誘拐事件及び行方不明事件が発生した際、テレビやラジオなどの公衆メディアを通じて発令される緊急事態宣言(警報)の一種である。 また、その発生そのものを地域住民に速やかに知らせる事で、迅速な事件の解決を目指そうとするシステムそのものを指す場合もある。
-出典: Wikipedia
アメリカでは、児童誘拐事件が発生された際に児童が殺害される可能性が高いため、一刻も早く救出するための手段として、このアンバーアラートが作られたのだそうです(当時犠牲になった少女の名前・アンバーから名づけられたそう)。
私が受け取った謎のアルファベットや番号も、犯人の車のナンバーや特徴を示すものだったんです。
このアンバーアラートは、携帯電話への緊急速報のほかにも、テレビやラジオ、道路の掲示板やバスの電光掲示板など、あらゆる媒体に一斉に配信されます。
車に乗っていると、前の車のナンバープレートって意外と見てますからね、、これだけ一斉に通知がいけば、犯人も逃げづらくなるはず…!実際、このアンバーアラートによって救われた命は、これまでに860人以上にも及ぶといわれています。
そう頻繁に起こるものではありませんが、子供がいる方は「万が一のための知識」として、また一住民として「捜査協力するため」にも、「自分や家族の身を守るため」にも、この「アンバーアラート」は絶対に知っておきたいですね!
性犯罪者をチェックするなら「Family Watchdog」がオススメ
さて、アンバーアラートと併せてもう一つご紹介しておきたいのが、「Sex offender(性犯罪者)情報」を公開しているウェブサイト。海外ではやはり性犯罪が怖いですよね。
アメリカでは、数ある犯罪のなかでも、特に性犯罪を犯した場合はその情報がしっかり記録されて、ウェブサイト上で一般公開されるしくみになっているんです。
情報を公開しているサイトはいくつかあるのですが、代表的なものとして、アメリカ司法省が運営する「National Sex Offender Public Website (NSOPW)」があります。
▼「犯罪者の名前」または「地域名・郵便番号」で検索すると、以下のようにズラッと該当者が出てきます。
▼さらに名前をクリックすると、顔写真や詳細な情報を見ることができます。
このサイトは政府によるものなので極めて信頼性は高いといえます。ただ、住所は分かっても、それが視覚的にどの辺りなのかが分かりづらいというデメリットが。スマホアプリでは地図を表示してくれるのですが、現段階では対応エリアが限られており、あまり使い勝手が良くありません。。
そこで、個人的にオススメなのは「Family Watchdog」というサイト。
このサイトでは、「犯罪者名」「地域名・郵便番号」のほか、「学校や幼稚園名」「現在地」からも検索できるようになっていて、しかも検索結果が「地図」で表示されるので、犯罪者の所在地が一目瞭然!
▼仮の住所で検索してみると、このように「地図」で表示されます。…ご覧のとおり、ピン(性犯罪歴アリの人)の多いこと!!特段、治安の悪い場所でなくても、アメリカにはこれだけの犯罪者が住んでいるんですね(゚д゚lll)
▼ちなみに、ピンの色によって、性犯罪者の「犯罪カテゴリー」と「Home(自宅)」「Other(職場など)」がわかるようになっています。
地図とピンの色を照らし合わせてみると、性犯罪のなかでもとりわけ「児童への性犯罪」が多いことがわかりますね…(汗)
▼さらにピンをクリックすると、そこに住む犯罪者の具体的な情報が表示されます。さっきのNSOPWのサイトと同じ人が出てきました…!下のほうの「Charges(罪)」をクリックすると、犯罪内容が表示されます。
残念ながらこの人は、他州での判決のため詳細な犯罪内容は不明でしたが、一応、州をまたいで引っ越したりしても、情報網を駆使してちゃんとマークされるしくみになっているようです。
「性犯罪者は同じ犯罪を繰り返す」とも言われているだけに、特にお子さんがいらっしゃる家庭では、こういったサイトを使って、近所にいる「前科アリの人の顔」をチェックしておくと万一の備えになるかもしれません。
治安状況が一目瞭然!の「SpotCrime」
そして最後にご紹介するのは、性犯罪以外も含めた、いわゆる「犯罪マップ」。これも、情報を提供しているサイトはいくつかあるのですが、今回ご紹介するのは「SpotCrime」というサイトです。
▼住所や郵便番号を入力するだけで、このように地図上に「マーク」で犯罪発生場所と内容を示してくれます。
▼主な犯罪名称を訳すとこんな感じ。
余談ですが、「Burglary」「Robbery」「Theft」の違いってご存知ですか?今まで深く考えたことがなくて曖昧だったので、今回調べてみました!
- 「Burglary」
建物に侵入して盗む行為。通常、被害者はその場にいない。- 「Robbery」
暴力や脅しをもって盗み取る行為。被害者がその場に居合わせている。- 「Theft」
被害者のスキをついて、こっそり盗む行為。
この「SpotCrime」では、「いつ、どこで、どんな犯罪が起こったか」というざっくりとした内容を閲覧することができます。詳しい情報を見るには、リンクをたどって情報元サイト(州の警察サイトなど)を確認しなければならないのが珠に傷ですが、地域の「治安」の度合を見るには十分ではないでしょうか。
現状を知れば、備えもできるというもの。ぜひご活用いただければと思います♪
というわけで、今日は犯罪にまつわるお役立ち情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アメリカでは、こういった「Sex Offender Registry」や「犯罪マップ」を見て、子供の通学路を決めたり、住む場所を吟味したりしているそうです。これからアメリカに移住される方は、ぜひ住む家を決める前に一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
それでは、今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!また次回も、どうぞお楽しみに☆
Apricotさん こんにちは。NCは暑い日が多いですね!
私もSpot Crime 活用しています!つい先日は4,5軒先のお宅で「Theft」があり、戸締りを再確認したところです…(若干治安の悪いエリアなんです涙)。
SpotCrimeの地図を見ていると、こんなに事件があるのか…と、ちょっと日本育ちの平和ボケの身には突き刺さるものがあるのですが、私の知る限りのご近所さんは皆さんやさしそうな方ばかりで、とりあえずほっとしています(^^)/
Apricotさんも徒歩での移動も多いようですから、気を付けてくださいね!おたがい頑張りましょう♪
houkiさん、こんにちは!いやー本当にまだ6月初旬とは思えない暑さですよね…!私は通勤で既にかなり焼けてしまいました(^^;;
ご近所さんは良さそうな方々で良かったですね!うちも、幸いご近所さんには恵まれていますが、なんか、うちみたいな庶民のアパートだと、裏庭は人目につかないし、木製ドア1枚隔ててすぐに生活空間なのでセキュリティはかなり心配です(苦笑)
そういえば、夫には渡米早々、携帯用の催涙スプレーを持たされましたw いざって時に、そんなスプレーなんか出してるヒマなんて無さそうなんですが…やっぱり平和ボケしてるからそう思うんでしょうね…。
お互い何事もなくアメリカ生活を過ごせるといいですねー☆