こんにちは、Apricotです。
アメリカに渡米して丸2年が経ちましたが、先日、やっと「クレジットカード」を作ることができました!
厳密には、「セキュアカード」を作ってから1年を経て、ようやく普通の「クレジットカード」に切り替えることができたカタチです。
本当は、渡米してすぐにでも申請をすれば良かったのですが、日本人がクレジットカードを作る方法は限られており、しかも私は専業主婦なので収入もない…という状況下で、どうしたら良いか分からず、時間だけが経ってしまいました(^^;
きっと、渡米したてで同じように戸惑っていらっしゃる方は多いかと思うのですが、時間はかかるものの、作ってみれば案外簡単だったので、今日は主婦の私が「クレジットカードを作り、かつクレジットヒストリーのスコアが750を超える」までの方法・道のりをご紹介したいと思います☆
クレジットヒストリー構築のためにクレジットカードは必須
そもそも、「アメリカのクレジットカードって必要?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もし長期滞在または永住する予定であれば、確実に「YES」です!
普段の生活を送るうえでは、支払いはデビットカードで十分ですし、日本のクレジットカードが使えることも多いので、アメリカのクレジットカードがなくてもさほど困ることはありません。
しかし、アメリカのクレジットカードが必要な決定的な理由、それは「クレジットヒストリーを構築するため」という一言に尽きます。
「クレジットヒストリー」とは、いわゆる「与信」のこと。具体的には、与信がスコア化されて、スコアが高ければ高いほど信用度が高いと判断されます。
アメリカは日本以上に「与信」がモノをいう国。携帯電話(端末)の分割払いから住宅ローンまで、あらゆる借り入れにクレジットヒストリーが必須なのはもちろん、賃貸契約や、場合によっては就職のときなどに必要になることも。クレジットヒストリーがないと、将来的に不自由な場面が出てくるのは容易に予想できますよね。
良いクレジットヒストリーを築くこと、すなわち良いクレジットスコアを維持することは、アメリカで生きていく上での「生命線」というわけなんです。
じゃあ、この「クレジットヒストリー」を構築するために何が必要なの?というと、それがずばり「クレジットカード」。クレジットカードを作って、支払い実績を蓄積することで、クレジットスコアがたまっていきます。
デビットカードや日本のカードでは、いくら買い物しても「クレジットヒストリー」には全く反映されません。ここが「アメリカのクレジットカード」でないといけない決定的な理由になります。
日本人がクレジットカードを作る方法
そんなわけで、私もアメリカのクレジットカードを作ることにしたのですが、実は日本人にとって「クレジットカード」を作るのは少々厄介。
というのも、「クレジットカードを作るには、クレジットヒストリーが必要」だからです。
「あれ?」と思われた方、そうなんです…「クレジットヒストリーを築くにはクレジットカードが必要」なのに「クレジットカードを作るにはクレジットヒストリーが必要」…っていう、まさに矛盾が存在するんです(汗)
当然、日本人にはもともとアメリカの「クレジットヒストリー」は無いので、クレジットカードに普通に申し込んでも、おそらく高い確率で審査に落とされます(涙)
なのですが、そんな日本人にも、クレジットカードを作る方法はいくつかあり、私が知る限りでは以下の5つの方法があります。[su_list icon=”icon: check-square” icon_color=”#ef5285″]
- 在米者向けANA CARD USAを作る
- 在米者向けJAL USA CARDを作る
- 在米者向けPREMIO CARDを作る
- SECURED CARD(セキュアカード) を作る
- 日本のAMEXカードをアメリカ版に切り替える[/su_list]
「ANA CARD USA」と「JAL USA CARD」そして「PREMIO CARD」の3つは、在米日本人向けに用意された日本のサービス。アメリカのクレジットヒストリーがなくても独自の審査により、アメリカのクレジットカードを作ることができます。ANA/JALカードならマイルがたまるのももちろん、日本語対応なのも安心ですね!
ただ、基本的には当然ながら「一定の収入がある」ことが条件であり、収入証明などを提出しなければならない煩雑さがデメリット。おそらく駐在員の方には一番おすすめできる方法だと思います。
一方の「SECURED CARD」は、「SECURED=担保」という名のとおり、一定のデポジットを預け、その金額内でクレジット利用ができるというカード。
例えば、300ドルのデポジットを預ければ、限度額300ドルのクレジットカードと同じ使い方ができます。したがって、厳密にはクレジットカードというよりデビットカードに近いのですが、「クレジットヒストリー」を構築することができるのがデビットカードとの大きな違いです。
この「セキュアカード」は、在米日本人に限らず「クレジットヒストリーがない(または悪い)アメリカ人」も対象としているので、たいていのアメリカの銀行やクレジットカード会社がこの「セキュアカード」を用意しています。条件付きではありますが、このセキュアカードでしっかり遅滞なく支払いを続ければ、一定期間後に正規のクレジットカードを作ることが可能になります。
最後の「AMEX」に関しては、聞いた話なので確実なことではないのですが、どうやら日本でアメリカンエクスプレスのカードを持っている場合、アメリカ版のカードに切り替えが可能とのこと。アメリカ版に切り替えることで、「クレジットヒストリー」を構築することができるようになるようです。
私がクレジットカードを作った方法
冒頭で触れたとおり、今回私が選んだのは、「セキュアカードを作る」という方法。もともと口座を持っていた「Bank of America」で1年前にセキュアカードを作りました。
実は、その前に「プレミオカード」にも申し込んだのですが、収入証明や身分証などいくつかの書類提出を求められた時点でギブアップ(苦笑) 当時アルバイトはしていたものの、直感的に「この収入じゃ通らないな」と思ったのと、バイト先から収入証明を入手すること自体が面倒だったというのが正直な理由ですw
もしかしたら、夫の収入証明を提出することでクレジットカードを作れたかもしれないのですが、なんとなく面倒に感じて断念してしまいました。
そこで次に検討したのが「セキュアカード」。このカードは先にお伝えしたとおり、デポジット内で利用できるカードなので、安定収入がなくてもOKなのが最大のメリット。でも「専業主婦でも良いの?本当に収入も貯金もなくて大丈夫?」というのがずっと気がかりで、なかなか踏み出すことができず、そのまま半年経過…w
その後、やっと「夫の収入だけでクレジットカードを作れる」ということがわかり、ついに重い腰をあげて、Bank of America の窓口に行くことにした私たちです。
結果から言うと、収入証明を一切提出することなく、即日でセキュアカードを作ることができました!
これには正直びっくり。必要だったのは、私の身分証(ID)とソーシャルセキュリティーナンバーくらいで、一応、夫の収入額も聞かれはしましたが、口頭での申告だけでOKでした。おそらく、夫のクレジットスコアが良好だったからではないかと思っています。また、夫が既に Bank of America のクレジットカードを持っていた事もプラスだったかもしれません。
預け入れるデポジット金額は自由に決められるのですが(最低金額は銀行・クレジット会社によって異なります)、私自身はそれほど頻繁に買い物しないので、とりあえずミニマムの300ドルを預けることに。カードは、1週間ほどで自宅に到着しました♪
▲届いたセキュアカードはこんな感じ(カード番号は裏に記載、表面の名義だけモザイクかけています)。
ちなみに、Bank of America の場合は、セキュアカードといっても、見た目も機能もクレジットカードと全く同じ。カードに「Secured Card」とは書かれていないので、他人からはこれが「セキュアカード」であることは一切分かりません。
また、キャッシュバックやポイントなどの特典も、クレジットカードと全く同条件で適用されるのが嬉しいところ♡(銀行・会社によって異なるかもしれません)
本当に、唯一の違いは「デポジットを預けていること」と「限度額が限られていること」だけ。実際使ってみても、クレジットカードと何ら変わらない感じでした^ ^
クレジットカードに切り替えるまでの、限度額とクレジットヒストリーの変遷
私の場合、セキュアカードからクレジットカードに切り替えになるまでにかかった期間は、ちょうど1年。
その間、面白いことにクレジットヒストリーが構築され始め、限度額も徐々に上がっていったので、その様子も詳しくシェアしたいと思います☆
セキュアカード使用開始!限度額:$300/スコア:なし
まずは、限度額300ドル(預け入れたデポジット額)で使用開始。
▲Bank of Americaのアプリで、常時、カードの使用状況を確認することができます。赤い四角で囲った金額が「限度額」です。
また、アメリカでは自分のクレジットスコアも簡単にアプリで確認することができます。
スコア確認アプリはいくつかあるのですが、一番有名で使いやすいのは「Credit Karma(クレジットカルマ)」だと思います。私は、それに併せて「FICO(ファイコ)」もチェックしています。この2つはもちろん無料!与信会社によって多少スコア判定にバラツキがあるので、アプリも 2種類くらいチェックしておくのがオススメ★
ですが、クレジットヒストリーが構築されるまでには少し時間がかかるので、しばらくはスコアをチェックしても「Score unavailable」(スコアなし)の状態が続きました。
6か月目 ついにクレジットスコアが!
セキュアカードをせっせと使い続け、使用後6か月たったある日、ついにクレジットスコアがつき始めました!
じゃーん!
▲最初にスコアがついたのは「Credit Karma」のほうでした。初めてのスコアは、660点と低め。。まぁ、スコアはカードの使用期間にも影響されるので、最初低いのは仕方ないですね。
でも、やっとクレヒス作れて嬉しい!
▲その後1か月遅れて、「FICO」のほうにもスコアがつき始めました!こちらは、最初から719点とまあまあ高め。このように、信販会社によって、判定が少し違います。
8か月目 限度額$400にUP!
それから2か月後(使用開始から8か月目)、ふと限度額が300ドルから400ドルに上がっていることに気がつきました(*゚▽゚*)
セキュアカードである限り、限度額はずっとデポジット額と同額だと思いこんでいたので、正直、かなりびっくり!これは、銀行側が返済状況を見て、条件を緩和した(信用度が上がった)結果なので、素直に嬉しいですね♪
▲「限度額」が上がったお知らせがメールでも届きました。
もちろん、限度額が上がってもデポジット額は据え置きです☆
▲このとき、スコア746点。前回よりもアップしました^^
10か月目 限度額が$600にUP!
そして、前回の限度額アップから2か月後、今度は限度額が400ドルから600ドルにUPしました!
12か月目 デポジットが返金&限度額$3,100に~セキュアカード卒業!
そして、さらに2か月使い続け、使用開始からちょうど1年経ったある日、突然、デポジット額の300ドルが私の口座に返金されてきました。と同時に、カードの限度額がなんと一気に600ドルから3,100ドルに大幅アップ!
デポジットが返金になった、ということは、すなわちSecured(条件付き)でなくなったということなので、これでめでたくセキュアカード卒業です☆
私はてっきり、正規のクレジットカードが発行されるのかと思っていたのですが、どうやらもともとこのカード自体が「クレジットカード」で、単純に「条件が外れただけ」という扱いのため、特に新たなカードは発行されないようです。
▲ そして、直近のクレジットスコアも750超えをマーク!
MAXの850までには全然まだまだですが、750を超えれば、まぁ一応堂々と胸を張って言えるスコアではないでしょうか^ ^
大事なのはとにかく1年しっかり利用&返済すること!
実は、1年経つ少し前に、早めにクレジットカードに切り替えられないか銀行に尋ねたことがありました。
そのときの担当者曰く、「クレジットカードに切り替えるかどうかは、1年経過した時点で審査部が判断します」とのこと。つまり、Bank of America の場合、クレジットカードに切り替えるには原則1年は必要のようです。
そして、当然ながら1年経ったからといって自動的にクレジットカードに切り替えになるわけではなく、あくまで1年間の返済実績の評価によって決まるとのこと。状況によっては、再度セキュアカードが更新される可能性もあるということなんですね(>_<)
大事なのは、とにかく1年間はみっちり使って、しっかり返済すること!
「使わなければ傷もつかない」と思われるかもしれませんが、それはNGです。。評価されるのは「返済実績」なので、せっかくカードを作っても、使わなければ返済実績も残らず、クレジットヒストリーを構築することはできません。毎月少しずつでも良いので、使って返済することがポイントです。特に「ミニマム返済額」は必ず返済するようにしましょう!
アメリカは日本と違って、残高をいつでも好きな額だけ返済することができるので、理想は、決済した直後に返済し残高が残らないようにすること。感覚的にはデビットカードと同じような感じですね。
とはいえ、私自身は正直なところ、次月に残高を持ち越した月もありました。「アメリカあるある」なんですが…クリスマスプレゼント代がかさんだためです(笑)そのため、一時的にクレジットスコアが600点代に下がったこともありました。けれども、翌月にしっかり残高を減らせば、再びスコアはアップ!
私のように完璧でない月があっても、すぐに挽回すれば、セキュアカードの判定に悪影響を与えることはないので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですよ^^
というわけで、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのはあくまで私のケースであって、カードの種類や銀行・発行会社、利用状況によっても異なってくると思います。が、これからクレジットカードを作ろうとお考えの方の参考になれば幸いです☆
次回は、アメリカのクレジットカード&クレジットヒストリーの仕組みについてもご紹介したいと思っていますので、どうぞお楽しみに!
最後までお付き合いいただきありがとうございました^^