「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた事故機を間近に!親子で楽しめるAviation(飛行機)ミュージアム☆

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こんにちは、Apricotです。

日、ここノースカロライナ州・シャーロットにある「Carolinas Aviation Museum(キャロライナス航空博物館)」という、飛行機のミニ博物館に行ってきました!「Aviation」とは「航空機」の意味です。

実はノースカロライナは、飛行機の生みの親である「ライト兄弟」が、初めて有人で飛行機を飛ばした地。ここでは、そんなライト兄弟ゆかりの飛行機から、戦闘機、旅客機まで様々な飛行機が展示されています。

なかでも目玉なのが、「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた事故機の展示。2009年、あわやニューヨークのど真ん中で墜落かと思われたところを、パイロットの判断によりギリギリのところで不時着水に成功し、犠牲者を1人も出さなかったという奇跡の逸話があるのですが、ここにはそのときの機体(実物)が展示されているのです。

今日は、そんな小さいながらも見どころたっぷりなミュージアムの様子を、写真とともにご紹介していきます☆

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First in Flight – ノースカロライナはライト兄弟ゆかりの地

まず、入口を入って最初にお出迎えしてくれるのは…そう、飛行機の生みの親であり、我らがノースカロライナの星「ライト兄弟」のコーナー!

▲自転車屋を営んでいた兄弟、ウィルバー・ライトと、オーヴィル・ライトが、世界で初めて有人動力飛行に成功したのが1903年のこと。その実験地が、ここノースカロライナ州のキティホーク近郊でした。

ノースカロライナの人々は、このライト兄弟の功績をとても誇りにしており、車のナンバープレートにも「First in Flight」と堂々、印字しているほど★

…が、調べてみたら、ライト兄弟はノースカロライナ州出身でも何でもなく、気象台に「安定した強風の吹いている場所はどこか」と聞いたら、それが「たまたま」ノースカロライナだったらしいです(笑)

…ただの「おこぼれ」じゃん!w

▲まぁともあれ、そのとき飛行に成功した「ライトフライヤー号」はこんな飛行機。いまの飛行機とも、そんなに変わらないですね。

当時は称賛どころか、冷ややかな目で見られたライト兄弟だったといわれていますが、驚くのは、この「人類初飛行」が今からたった「110年ちょっと前の出来事」だということ。

飛行機の進化って、本当にここ100年の間のことなんですね!今は当たり前になっているだけに、なんだか不思議な感覚です。

 

「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた本物の事故機を間近に!

さて、このライト兄弟コーナーのあと、いくつか飛行機を見て、さらに奥へ。

…すると、ありましたよ〜!アヴィエーションミュージアムの目玉「ハドソン川の奇跡(Miracle on the Hudson)」コーナー!

これは2009年1月、ニューヨークで起こった航空事故で、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

USエアウェイズ1549便不時着水事故は、2009年1月15日午後3時30分頃(東部標準時(UTC-5))に、ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故である。

離陸してから着水までわずか5分間での出来事であり、乗員・乗客全員が無事に生還したことから、ニューヨーク州知事のデビッド・パターソンは、この件を「ハドソン川の奇跡」(Miracle on the Hudson) と呼び称賛した。

―出典: ウィキペディア

「US AIRWAYS」という会社は今現在はもう存在しないのですが、当時、このUSエアウェイズがシャーロットをハブ空港の拠点としていた事もあって、今ここに一般公開されているのだそうです。

▲その機体とご対面!旅客機なので大きいです!しかし、事故機とは思えないくらい損傷が少ないですね。

離陸してすぐに事故を起こしたこの1549便。気になるのは原因ですよね。エンジン故障?整備ミス??

▲それが、聞いて驚き…原因は、なんと「Canada Goose(カナダグース)」!!
当時の乗組員の制服や乗客の持ち物が展示されているなかに、カナダグース(カナダガン)のはく製もありました(笑)

冗談みたいな話ですが、大真面目に、1549便は離陸直後、カナダグースの大群に遭遇。そのうち最低でも4kgはある大型のカナダグース数羽が左右のエンジンに同時に直撃し、内部に大きなダメージを受けたエンジンは左右同時に停止してしまったそうです。

▲これが左エンジン。たかが鳥…されど鳥。鳥が飛びこんだだけでこんなにバキバキに金属がめくれ上ってしまうなんて、すごい衝撃だったんですね!

▲エンジン側面はこんな感じ。損傷のためか、調査のためか、ハダカ状態です。しかし、エンジンにはこんなに複雑でたくさんの配線が内蔵されていたなんて、驚き!

▲機体の鼻先部分も、ポッカリ穴が開いていますが、損傷の激しそうな先端部分でもこの綺麗さです。

今回、水上での不時着とはいえ、通常なら機体分解も避けられないところ。これだけ損傷が少なく済んだのは、機体がほぼ滑走路に着陸するのと同じ角度で着水できたからだと言われています。

そして、機長の迅速で的確な判断と、周辺のヘリや船舶、警察などによる懸命な救助活動があったからこそ、乗客・乗員全員が無事に助かったといわれています。

▲これは機体のお尻部分なんですが、欠落しているこのかたまりの部分に、実は今回の奇跡を起こした「ある重要パーツ」が含まれています。

それは「APU」と呼ばれる、いわゆる「補助エンジン」。緊急マニュアル上では、この「APU」の起動は手順の後ろのほうだったそうです。しかし、機長はマニュアルに反して何よりも先にこの「APU」を起動させたのだとか。

この「APU」の起動が早かったおかげで、飛行機は主力エンジンを失っても、飛行コンピューターを動かし続けることができ、それが着水まで出来た理由だといわれているんです。

▲ほかにも、不時着水でバラバラになったパーツや、車輪なども保存されています。金属片がボコボコに凹んでいたり、焦げていたりで、なかなか、生々しいです。

今回不時着水したハドソン川は、ニューヨークの中心部、マンハッタンを流れる川。ということは、一歩間違えば、マンハッタンの街のど真ん中に墜落し、乗客・乗員だけでなく多くの市民が巻き込まれる大惨事にもなり得たということ。

空港へ引き返す選択肢もあったといいますが、その場合、高度と速度が不十分で途中墜落の可能性が高かったことが調査で分かっており、機長の「ハドソン川への着水」という判断そのものが素晴らしい判断だったことが伺えます。

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ほかにも普段は見られない迫力の展示が盛りだくさん☆

さて、このアヴィエーションミュージアムには、まだまだ展示が盛りだくさん☆ 展示しているコレクションは、約50機にも及ぶそうです。

▲こちらは、初期の旅客機。

▲これは、当時、機内で配られていたアメニティ。今見ると、ちょっとレトロで可愛いです♡ 夫が「灰皿」まであるのを見つけて、「当時は機内で喫煙オッケーだったんだね」と…確かに!Σ(゚д゚lll)

▲そして、こちらは戦闘機。

▲さらに、映画で見たことのある、救助用の飛行機も★

▲中はこんな感じ。元軍人の夫は、何度かこれに乗ったことがあるらしいのですが、とんでもなく乗り心地が悪いんだそうです(笑)確かに、見るからにフラットで乗り心地悪そうですね…(^^;

 

実際にコックピットに座れる体験が楽しい♪

展示のなかには、レプリカのコックピット(操縦席)を体験できるコーナーも♪

▲こちらは旅客機。外から見ると、なんだかパイロットさながら!

▲中はこんな感じ。あちこちにいろんなボタンやスイッチがついていますが、素人にはさっぱり…(苦笑)でも、いろいろいじってみる夫くん。

▲こちらは、2人乗り用の戦闘機。なんだか可愛い飛行機ですね♡

▲…が、見た目とは裏腹に(!?)中身はいたって無機質。なんというか…機体の内側も外側も金属で出来ているので当然なのですが、思った以上に「鉄鉄しかった」ですw 昔の飛行機だからか、シートもフラットでお尻が痛くなりそうだし、「こんな鉄のかたまりが空を飛ぶの!?」というくらい、ずっしり。

▲操縦席の内側はこうなっています。計測器がたくさん!脇にも小さなスイッチがたくさんありました。このハンドルのボタン1つで、ミサイル打ったりするんですね…!

▲ちなみに、こちらは後方座席。実は後ろの席には操縦用のハンドルがありません(汗)あるのはレーダーといくつかのスイッチだけ。

スタッフのおじいちゃんに、「前方と後方でどういう役割の違いがあるの?」と聞いてみたら、後方座席の人がレーダーを見ながら指示を出し、前方座席の人はただひたすら指示どおりに操縦するんだそうです。…レーダーを見られない前方の人も怖いだろうし、自分で操縦できない後方の人もめっちゃ怖そうです(汗)!完全に運命共同体ですね。

「ヤバくなったら最初に逃げるのは後ろの人だね。でも、最近はコンピューターが発達して、2人乗りである必要がなくなったんだけどね。ハッハッハッ」と、おじいちゃん。なるほどね…(^^;

ここは年配のスタッフが多く、そのうちの1人は「まさに、昔この戦闘機に乗ってたんだよ!」とのこと。どおりで、飛行機のことを嬉しそうに語るわけですね♡「分からないことがあったら、何でも質問して!」と、何度も言われました(笑)

ちなみに、今回は天気が悪くて外は見られなかったのですが、外にもいくつか飛行機の展示があるそうです。また、ときどき「ハドソン川の奇跡」の生存者がボランティアで当時の事を語るイベントなんかもあるんだそうですよ☆

 

というわけで、今日はシャーロットの観光っぽいスポットをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

子供にとっては、憧れの飛行機を間近に見られる、またとないチャンス♪ 大人にとっても、飛行機の歴史や「ハドソン川の奇跡」など、興味深い展示が多いので、親子で楽しめるミュージアムです☆

この博物館は空港のそばにあり、だいたい1時間〜1時間半あれば観て回れるので、フライト前の最後の観光スポットとしてもオススメ☆ お土産ショップも充実していますよ!

Carolinas Aviation Museum
4672 1st Flight Dr, Charlotte, NC 28208
Monday-Friday: 10am – 4pm
Saturday: 10am – 5pm
Sunday: 1pm – 5pm
(※但し、Thanksgiving、Christmas Eve、Christmas Day、New Year’s Day、Easterは休館)

入館料(2017年7月現在)

一般: $12.00
60歳以上: $10.00
子供(4歳~18歳): $8.00
3歳以下: Free
※ミリタリー・ベテランディスカウント有

ではまた次回!

今日もお読みくださりありがとうございました☆

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