豪華展示の写真満載!本場アメリカ・ロックの殿堂「Rock&Roll Hall of Fame」に行ってきた♪

0

こんにちは、Apricotです。

の週末、オハイオ州・Cleveland(クリーブランド)という街に行ってきました。私の住むToledo(トレド)からは車で約2時間の場所にあります。

この街は、重工業により発展し、今現在も州都コロンバスに続き、オハイオ州第2の都市。日本人にはあまり馴染みがありませんが、実はアメリカでは「ロックンロール発祥の地」として有名なんです。

今回、クリーブランドまで足を運んだ目的も、ずばり「Rock & Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)」を訪れること!

ん、なんか聞いたことあるぞ?…と思われたそこのアナタ!…そうなんです、実はココ、つい2か月前(2017年9月)に東京・有楽町にオープンしたばかりの「ロックの殿堂」の本拠地。

東京のほうにも希少なコレクションが多いと聞きますが、ここクリーブランドの本館は想像以上のコレクション数!特に70年代前後のロックが好きな人にはたまらないお宝が目白押し☆

そんなわけで、今日は本場・アメリカの「ロックの殿堂」を訪れた様子を写真満載でお届けします♪

※シアターと一部の展示を除き、館内の写真撮影は公式に許可されています。

SPONSORED LINK

「ロックの殿堂」とは…ロック界に功績を残した偉大なアーティストを讃えるミュージアム!

「Rock&Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)」とは、1986年、音楽の進化と発展に貢献した人達の栄誉を讃えるためにアメリカでスタートした音楽賞のことをいいます。

デビュー25年を経過したアーティストだけが選考資格を得て、その中でも毎年わずか数組のみが殿堂入りするアウォードは、世界4大音楽賞(ロックの殿堂、グラミー賞、ビルボード、アメリカン・ミュージック・アワード)の中でも最も権威があり名誉とされる音楽賞です。

– 出典:ロックの殿堂JAPAN 公式ウェブサイト

ここクリーブランドにある「ロックの殿堂」は、そんな名誉ある殿堂入りしたアーティストたちの楽器や衣装、映像などを一挙に集めたミュージアム。

とにかく「すごい」賞ということだけあって、10万点にも及ぶコレクション数といい、お金のかかった設備といい、かなり力の入ったミュージアムです!

▲ルーブル美術館を思わせる三角の建物と、「Long Live Rock(ロックよ、永遠なれ)」というキャッチフレーズがシンボリックな外観。

▲フロアは地下1階から6階まで。ピラミッド状の建物なので、上に行くに従ってフロア面積は狭くなりますが、それでもかなりの規模。

館内に入ったら、まずは展示入口のある地下1階へ降り、チケットを購入しましょう。

★チケット料金(2017年11月現在)

  • General Admission ($23.50)
  • Senior ($21.25)
  • Youth 6-12yr ($13.75)

 

ミュージアムの料金としてはややお高めですが、それだけの価値アリ!な、納得の展示内容ですよ☆

SPONSORED LINK

5階建ての巨大なミュージアムの様子を写真満載でご紹介♪

それでは早速、館内の様子をフロアごとにザックリご紹介していきます!

B1F ロックの歴史とレジェンドたち

地下1階は、ロックンロールが生まれた歴史と、そこに名を刻んできたミュージシャンたちについて学ぶことができるフロア。

▲入口を入ると、ジョン・レノンやマドンナなど、ロック界で最もアイコニックなアーティストたちがお出迎え。

▲まずはロックのルーツとなった音楽をここで試聴できます。ブルースやゴスペル、R&B、フォーク、カントリーミュージックなどがそれにあたるのですが、まさかゴスペルやR&Bがそんなに古い音楽だったこと自体知りませんでした!(汗)

▲この端末では、ロックンロールの先駆者たちが、誰のどんな音楽からインスパイアされたのかを解説しています。

▲ロックンロールは順風満帆だったわけではなく、50年代初頭から長らく続いた「世間の反発」を乗り越えて今があります。

▲ロックを語る上で欠かせない、「キング・オブ・ロック」といえば、エルビス・プレスリー!今年は没後40周年なんだとか。

言わずと知れた、50年代にロックの創始者の一人として、絶大なムーブメントを巻き起こした偉大なアーティスト。激動の半生を映像で見ることができます。

あまり知られていませんが、エルビスはなんと空手有段者で、大変な読書家でもあったそうですよ☆

▲そして、このギランギランの煌びやかな衣装wは、エルビスが実際に着用した衣装。

ちなみに、ここで展示されている衣装は「全て本物」!とっても保存状態が良くてビックリ。等身大なので背格好までリアルに伝わってきて、より身近にアーティストを感じることができます。

▲10万人ともいわれるヒッピーたちが、新しい生き方や社会、平和を求めてサンフランシスコに集ったのが、今からちょうど50年前にあたる1967年のこと。

その社会現象は「Summer of Love」と呼ばれ、音楽にも影響をもたらしました。

▲ブライアン・ジョーンズ(ローリングストーンズ)が使用したダルシマーと呼ばれる楽器(左)、ジミー・ヘンドリクスのジャケット(右)、そしてジョン・レノン(ビートルズ)が「Sgt. Pepper’s Lonely Club Band」のお披露目パーティーで着用したネックレス(下)。

いずれも1965〜1967年当時のもので、作品や衣装からも「Summer of Love」を伺うことができます。

▲お次は、アメリカやイギリスの各都市における音楽ムーブメントを紹介するコーナー。こちらは、シアトルで1985〜1995年に見られた「グランジ」と呼ばれる潮流の展示。代表バンドはニルバーナ、パールジャムなど。

▲1975年代からロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスの音楽シーンを飾ったパンクミュージックについて。ラモーンズ、セックスピストルズなどが紹介されています。

▲そして、ついに「レジェンド」を紹介するコーナーでやってきました、ビートルズ。メンバーの所持品のほか、実際に使われたドラムセットや、ジョンが購入した「Mellotron(メロトロン)」と呼ばれるアナログなオルガンも展示されています。

▲今回、私が最も興奮した展示物がコレ!ジョン・レノンの眼鏡(左)とアメリカ滞在時に取得したグリーンカード(中央上)、そしてパスポート(右下)。

グリーンカードは、ジョンの度重なるドラッグ所持疑惑により、取得までに4年もかかったんだとか。

そして、写真では見づらいのが残念ですが、パスポートにはなんと日本へ入国したときのスタンプが(*⁰▿⁰*)「1977年5月11日・日本国」とハッキリ残っています。

調べてみたら、ジョンとオノ・ヨーコ夫妻は、1977年から3年間、この時期に来日し、軽井沢でバケーションを過ごしたそうです。このスタンプは、その初年のものなんですね。

▲それから、ビートルズと並んで忘れてはならないのがローリングストーンズ。

▲ローリングストーンズの特設コーナーには、実際に使用されたアンプなどが展示されていて、お客さんも食い入るように見入っています。

▲こちらは、レッドツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズの衣装とベース。もう、この世代のロック好きにはたまらないんじゃないでしょうか^ ^

1973年のものということで、今では考えられないヒッピーさ(笑)

▲「歴史上最も偉大なギタリスト」の1人に数えられる、ジミ・ヘンドリックスのコーナー。卓越したギター技術と過激なパフォーマンスにより、これまでのロックの概念を覆し、多くのミュージシャンたちに衝撃を与えたといいます。ジェフ・ベックがジミヘンの演奏を聴いて「廃業を考えた」というエピソードも残っているほど(笑)

これが、わずか27歳という短い生涯で成した偉業とは…驚きを隠せません。

▲「レジェンド」コーナーの後では、少数ですが現代で活躍するアーティストたちの展示もありました。ビヨンセやケイティ・ペリーの衣装、可愛い♡ やっぱりこのあたりは親近感が湧きますね。

▲レディー・ガガの衣装(?)もありましたよ!とても重そうなコスチュームですが…さすがはガガ様、ナイスバディ〜!

▲そしてこちらは、地元クリーブランド生まれのロックミュージシャンコーナー。

 

1F カフェ&ギフトショップ

1階はエントランスとカフェ、ギフトショップ。このフロアには展示品はないので、チケットがなくても利用できます☆

▲吹き抜けの広々とした空間に、天井から吊るされた、目を引く大きな飛行機や車のオブジェ。奥にギフトショップがあります。

▲ここにはCDがズラリ!ロックにする書籍やレコードもありますよ。

▲「Cleveland」とデザインされたマグカップや缶ホルダーは、クリーブランド土産としても良さそう♪

▲そしてこの「ROCK AND ROLL」のクラッチバッグは一目惚れしてお買い上げ♡

ほかにも、ポスターやアパレル、アクセサリー、ピックなどのギター小物も充実していました。

ただ、夫はミュージシャンのクールなTシャツを探していたのですが、「ロックの殿堂」のロゴがデザインされたようなものしかなくて、少々期待ハズレだった様子。。

ここにご紹介したアイテムは、日本の「ロックの殿堂」でも手に入るかもしれませんね^ ^

 

2F ロックの普及&試聴体験コーナー

さて、2階以降は再び展示が続きます。このフロアは、ロックがどのようにして普及していったのか、ギターの進化の様子や、ラジオやビデオの与えたインパクトがテーマ。

▲テレビの普及、そしてMTVの誕生は、それまで「音楽=ラジオ」だった世界観を一転。多くのラジオミュージシャンが廃れていった一方で、映像の力により人気を博したミュージシャンも数多く誕生しました。

ロックンロールの普及は、こうしたテレビの力も大きかったんですね!

▲試聴コーナーでは、面白い端末を発見。左上に書かれている「One hit wonders」というのは、「一発屋」という意味(←この日覚えた新しい英語表現!)。そう、一発屋を検索できる端末です(笑)

夫が真っ先に見せてくれたのが、「Turning Japanese」(The Vapors/1980年)。ぶっちゃけ偏見の塊のような変な歌詞なんですが、クセになる曲(^^; 古いのに、なぜか多くのアメリカ人が知っている迷曲でもあります。一発屋だったとはw

ご興味のある方はコチラ↓からお聴きいただけます。

3F 「The Power of Rock」Connor シアター

3階は「Hall of Fame」の受賞者にフォーカスを当てたフロア。

▲歴代の受賞者一覧。1986年受賞のチャック・ベリーやエルヴィスに始まり、2017年まで毎年、名だたるアーティストたちが名を連ねています。「Inductees」はここでは「殿堂入りした人」の意味。

▲こちらは目玉の1つ「Power of Rock」が上映されるConnor Theater。これまで受賞した数々のアーティストたちを約25分の映像で振り返ることができます。

▲シアターの様子。映像はさほど大きくはありませんが、音響が迫力満点!私は正直、知らないアーティストが多かったのですが、臨場感あふれる音楽は、文字通り「音楽のチカラ」を感じさせてくれました!

▲先日亡くなったレジェンドの1人、プリンスのスーツ。ちょうど映像のクライマックスで出てきた衣装だったので、ちょい感激(笑)細身ながら背の高い人だったみたいです。

 

4F〜6F ローリングストーン誌 50年の歩み

4階からは、日本でもおなじみの音楽情報誌「Rolling Stone(ローリングストーン)」誌の特設コーナー。

50周年ということで、発刊当時のオフィスの再現や、歴代カバーフォトの写真がズラリ!

▲階段を上がると圧巻のスクリーン。発刊当時のカバーフォトから、最近のものまで、同誌の歴史は音楽の歴史そのもの。

▲なかには、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの最期の写真(中央上)もありました。ジョンの大胆なポーズもさることながら、亡くなった当日に撮影された生前最期の写真として、世界に衝撃を与えた一枚。

単なるスポンサーの展示かとあまり期待していなかったのですが、意外にも奥の深い、面白いコーナーでした☆

 

感想&インフォメーション

さて、今回、気づけば2時間以上も滞在していた私たち。見て回るには最低2時間は見ておいたほうが良さそうです。

先にご紹介したとおり、ここで展示されているのは「受賞者=活動歴25年以上のアーティスト」が中心なので、おそらく思い切り楽しめるのは50〜60代の方かなぁという印象。この日も(平日に行ったというのもありますが)、来場者はほとんどが中高年の方でした。

正直、私も「もっと昔の音楽やアーティストを知ってたら、もっと楽しめたのに〜!」という思いはありますが、それでも、展示物や音楽、映像を通して「体感」しながら楽しめたので大満足♪

とにかく「本物」の展示が多いので、どれを見ても興奮すること間違いなし!(笑)昔のアーティストを知らない人にもオススメのミュージアムですよ^ ^

この「ロックの殿堂」は、五大湖を臨む絶景のレイクビューも見どころ♪また、隣にはサイエンスセンターや、サブマリンミュージアムなど、ほかにも気になる施設が揃っているので、一日まわってみるのも良いですね☆

パーキングは周辺にいくつかありますが、見た限り有料パーキングしかありません。隣のサイエンスセンターのパーキングに停めると、2ドルオフになるようです。

参考 Parking

また、ほかのパーキングは、だいたい1時間5ドル程度。「ロックの殿堂」だけを見る場合は2〜2.5時間、他の施設も見る場合プラス1時間~のパーキングフィーを見積もっておくと良いと思います。

Rock & Roll Hall of Fame and Museum
ADRESS 1100 Rock and Roll Boulevard Cleveland, Ohio, 44114
TEL 216-781-7625
HOURS 水曜日以外: 10 a.m. – 5:30 p.m.
水曜日: 10 a.m. – 9 p.m.
休館日: Thanksgiving Day and Christmas Day
MAP
※ここに記載の情報は、店舗の移転・営業内容変更等の理由により、やむを得ず事実と異なる場合があります。

 

いかがでしたでしょうか?

気になるアーティストや展示物はありましたか?

クリーブランドは「ロックの街」として、街のあちこちにギターのオブジェがあったり、文化施設やヨーロピアンスタイルの古い建物が多かったり…と、散策してみるのも楽しい街。また機会があれば、今度は違う楽しみ方もご紹介したいと思います!

それでは今日はこの辺で☆お付き合いいただきありがとうございました。

SPONSORED LINK

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitterで Days in the U.S.A を

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here