こんにちは、Apricotです。
前回の記事「【アメリカで出産①】初めての産婦人科探しとアポイント」で、なんとか産婦人科を見つけて初診の予約を取った話をご紹介しましたが、今回はついに迎えた第1回・妊婦健診(初診)の様子をレポートしたいと思います!
検診の内容や流れについては、病院によっても妊娠の経過によっても大きく変わってくるとは思いますが、一体験談として、これから産婦人科を受診する方のご参考になれば幸いです☆ 気になる費用も発見ですよ!
アメリカの産婦人科クリニックはこんな感じ
今回受診したのは、地元の産婦人科クリニック。行ってみると、いくつかの医療機関が入居している3階建てくらいのビルでした。早速、お目当てのクリニックへ。
ドアを開けると、日本でもわりと見慣れた受付と待合室が。ドキドキしながら予約で来た旨を告げると、問診票らしき紙を渡され、住所や氏名、緊急連絡先のほか、入っている保険の種類、ホームドクターはいるかなど基本的な事を記入しました。
ちなみに、初診では必ず「健康保険証」と「ID(身分証明証)」の提示が必要です。2回目以降は、保険会社や電話番号、住所などが変わらない限り再提示は求められませんが、病院が変わると必ず必要になるので、妊娠したら常に持ち歩いておくと安心ですね☆
このあと、5分くらい待合室で待機。いかんせん初めての病院なので、もうドキドキ。。待合室は、雑誌なども置いてあって日本とほぼ同じなのですが、病院特有のオルゴールみたいなBGMは皆無(笑)無音ですw また、受付の人はみんな私服だったりして、なんだか不思議な感じがしました。
ドキドキの第1回・妊婦検診の様子をリポート!
名前を呼ばれると、診察室のなかへ。いよいよ検診です!
体重測定・尿検査
診察室へ直行と思いきや、まずは体重測定から。廊下の途中に体重計があって、「さぁこれに乗って〜」と看護師さんが一言。
えっ、まだコートも着てるしカバンも持ってるんですけど…と一瞬タジタジになるも、そのまま乗れと言うので、コートも靴も着用したまま体重計へ…。もちろん、ずいぶんな割増体重になってしまいましたが(汗)、看護師さんは「Good!」と言って終了。アメリカの体重測定って、かなりアバウトみたいです(笑)
続いて、尿検査のためお手洗いへ。やり方は日本と同じでしたが、カップにはイニシャルを書くように言われました。
エコー検査(ウルトラサウンド)
その後、通された部屋にはモニターとベッドがあって、すぐに「これからエコー(英語ではUltrasound/ウルトラサウンド)するんだ」とわかりました。下半身だけ脱ぐように言われ、しばし待機。ちなみに夫くんも同伴です(^^;
まだ妊娠8週なので、お腹の上からではなく経膣エコーになるのですが、最初に驚いたのは診察台。私は、産婦人科といえば、あの独特なイスに座らされるものだとばかり思っていました。腰からウィーンと上にあがって、パッカーンと開脚する、あのイスです(恥)
ところが、座ったのはただのリクライニングシート。そして、検査技師から渡されたのはカメラのついたスティック。
検査技師 :「じゃあ検査するから、これを自分で挿入して」
私 : へっ!?自分で挿入するの!?(⊙▽⊙;)
日本ではどうかわかりませんが、私がイメージしていたのは上記の「パッカーン椅子」だったので、かなり驚きました。
自分で入れるのも決して気分の良いものではありませんが…少なくとも、気になる部分を誰にも見られることがないので、とっても合理的な方法といえますね(^^;
▲初めてのエコー写真。約17.5mmの赤ちゃんはキューピーちゃんみたいでした^ ^(8w5d)
アメリカでは妊娠8週目にして初めて検診してもらえるので、赤ちゃんを見るのも、もちろんこれが初めて。胎嚢からではなく、いきなり見た写真がコレなので、夫婦で感激したのは言うまでもありません。
夫がやけに静かだな〜と思っていたら、後から聞くに「感動のあまり泣きそうだった」らしいです(笑)私のほうはといえば、1か月以上も不安な毎日を過ごしていたので、どちらかというとホッとしたのが正直なところでしょうか。
エコーでは、赤ちゃんの位置や子宮の状況なども一通り診てもらい、心音も聞かせてもらいました!
そして、実は小さな子宮筋腫(英語では「fibroid」(ファイブロイド))が1つあることが判明。その場では英語がわからなくて(解説係の夫も婦人科用語は苦手w)、帰って調べたら「子宮筋腫」でした。
位置や大きさによっては、この先の妊娠・出産に影響が出てくるようですが、問題のないケースも多いよう。技師の反応は「たぶん大丈夫だけど、知っておくに越した事はないわね」といった感じだったので、とりあえず経過観察することになりそうです。
カウンセリング
次に通されたのは、カウンセリング室。今度は看護師らしき女性が対応してくれました。これが、蓋を開けてみれば1時間くらいミッチリで、結構なエネルギーを消耗しました(^^;
妊娠歴・既往歴・手術歴に関しては細かく聞かれる
まず聞かれたのは、これまでの妊娠歴や体調、既往歴、手術歴など。以下に覚えている範囲で質問事項をご紹介します☆[su_list icon=”icon: check-square” icon_color=”#ef5285″]
- 妊娠歴(流産・死産歴)
- 前回生理日の確認
- 今の体調はどうか
- 自身の既往歴・手術歴
- アレルギーの有無
- 家族の既往歴・手術歴
- ダウン症などの先天性異常を持つ血縁者の有無
[/su_list]なかでも、自身と家族の「既往歴・手術歴」についてはかなり細かく聞かれました。先天性異常の可能性や出産時のリスクを探るためでしょうか。
糖尿病やガンなど分かりやすい病気は良かったのですが…挙げられたほとんどの病名(単語)の意味がわからず、いちいち説明してもらうハメに…(^^; たぶん、膀胱炎かな…?!これは甲状腺の病気かな…!?と、なんとか察しをつけて答えるのが精一杯でした。
幸い、看護師さんも1つひとつ説明してはくれましたが、もしご自身や血縁者になんらかの病歴や手術歴がある場合は、その病名・手術名の英語名を予め調べてメモしておくとスムーズかもしれません☆
「出生前診断」や「高齢出産向け検査」の希望も夫婦で話し合っておくとベター
また、初診にして、今後の検診・出産に関する希望もいろいろと聞かれました。[su_list icon=”icon: check-square” icon_color=”#ef5285″]
- 高齢出産向けカウンセリングを希望するか
- 出生前診断(染色体異常検査)を希望するか
- 性別検査を希望するか
- 子宮頸がん検査を希望するか
- 希望の産院(総合病院)はあるか
- 今後のドクターの希望はあるか
[/su_list]正直、「出生前診断」や「高齢出産向けカウンセリング」についてはあまり知識もなく、その場で決めるのに少し戸惑ってしまいました。
私が提示された「出生前診断」のオプションは、おそらく「HIV検査」「胎児ドック(NT検査+血液検査)」「NIPT(母体血胎児染色体検査)」だったと思います(若干うやむやですみません。。)
HIVは、まず私たちの場合、可能性はないだろうと判断。やはり気になっていたのは、代表的な染色体異常(トリソミー13、トリソミー18、トリソミー21)だったので、この時点では「胎児ドック(NT検査+血液検査)」を希望しました。
一方、高齢出産向けカウンセリングについては、私が35歳だったのでしきりに勧められたのですが、これはお断りすることに。普通の検診とかぶる内容(検査)が多そうだし、私は日本での検査で卵子年齢が若めなことが分かっていたので、お金を出して受ける必要はないかな、と判断した次第です。
性別検査は、通常だと20週で男の子か女の子かの判別が可能だけれど、このときの説明では、60ドルを払えば16週での早期判別が可能とのこと。アメリカでは、検診のたびにエコー検査をするわけではないので、早期判定を希望するなら検査を申し込まないといけないようです。
一応、この時点では「自然に判るのを待ちます!」と言って断ってしまったのですが…やっぱり週数が進んでくると、早く知りたい欲求が湧いてきちゃいますね(^-^; もしかしたら、追加でお願いするかもしれません。
それから、今回は子宮頸がん検査にも申し込みました。日本では1年に1度検査をしていたのですが、アメリカに来てから検査ができていなかったので、この機会に念のため☆
こういった検査は、後から追加したりキャンセルしたりすることもできるはずですが、なかには一定期間にしか出来ない検査もあるので、予め夫婦で話し合っておくと良いかもしれませんね!
生活指導のあれこれ
最後に、妊娠中の生活習慣に関する質問と指導もありました。[su_list icon=”icon: check-square” icon_color=”#ef5285″]
- プレナタルサプリは採っているか
- タバコ・飲酒・ドラッグの服用の有無
- ペット(ネコ)の有無
[/su_list]日本でも近年、奇形防止のため「葉酸」を妊娠前から摂取することが推奨されていますが、アメリカでもサプリメントの摂取が推奨されています。「Prenatal Supplements(プリネイタル サプルメント)」と呼ばれ、葉酸だけでなく、ビタミンや鉄、カルシウムなど、妊娠中に必要な栄養素がトータルに含まれているものが主流です。
また、我が家もそうなのですが、猫を飼っている場合は、妊娠中のトキソプラズマ(toxoplasma)への感染に注意しなくてはなりません。猫の糞から感染するので、排泄物の処理は夫がするよう指導されます(^^;
このトキソプラズマについては、希望すれば検査を受けることができます。我が家では、猫のトイレ掃除は夫が担当していますが、私も猫と四六時中一緒にいるしな…とちょっと不安に思っていました。けれども、看護師曰く「糞を手づかみして初めて感染するレベルで、猫本体からはまずうつらないから大丈夫よ」とのこと。なら大丈夫かな?と思えました。
その他、指導されたのはこんなところです↓[su_list icon=”icon: check-square” icon_color=”#ef5285″]
- タバコ・飲酒・ドラッグは厳禁
- カフェインは1日コーヒー2杯程度まで
- 生魚・生肉は避ける
- 水銀の多いマグロや大魚は量に気をつける
- 軽い運動はOK
- セックスは体調を見ながらであればOK
- 体重管理に注意する
[/su_list]アメリカでは「体重を増やせと言われた」という話も聞きますが、私の場合は、日本で一般的に言われていることとほとんど同じことを指導されたように思います。
このあと、受付で次回の予約(4週間後)を取って、クリニックでの初診は終了。長かったー!この日、窓口での支払いはありませんでした。アメリカでは、後日、保険会社から請求書が来るのが一般的なようです(今回の請求金額は後述)。
ラボでの血液・尿検査
さて、クリニックでの検診は終わったのですが…実は最後に、同じ建物に入っている「Laboratory(通称lab)」に寄って、血液検査と尿検査を実施。
これがアメリカと日本で大きく違うところだと思うのですが、どうやらアメリカではクリニックと検査機関が分かれていて、血液検査などの諸検査は提携している「ラボ」で行うことが多いようです。外注しているのでしょうかね?
血液検査はわかるのですが、尿検査と聞いて、思わず「え、また?」と聞き返してしまった私。だって、ついさっきクリニックで尿検査したばかりじゃん!もう出ないよ〜(怒)
クリニックでやった尿検査は一体何のためだったのか(まさか妊娠確認のためだけ?)、全くナゾです…(。-_-。)血液検査はサクッと終わったものの、おかげで後日、尿検査だけしに再来院することになったのでした。。
今回の気になる請求金額は…!?
さて、今回初めての受診だったわけですが、1か月後くらいに、保険会社から請求書が届きました。
私たちは、大手保険会社「Aetna(エトナ)」の子会社「Meritain」の保険に加入していますが、使えるネットワークやサービス内容はエトナと一緒。エトナの「Open Choice PPO」というプランに加入しています。
気になる請求額は…
◆OFFICE LAB/XRAY(初診&エコー代)
保険適用前 : $265 → 保険適用後 $115
◆血液&尿検査
保険適用前 : $752 → 処理中(請求まち)
目玉が飛び出るほどの金額とまではいかないものの、日本と比べると断然高いですよね…(~_~;) まだ血液検査&尿検査の請求書が来てないのが怖い(汗)届いたら更新しますね!
※この金額は、あくまで私のプランの場合なのでご参考までに☆
いかがでしたか?
私は日本での出産経験がないので詳しくは比較できませんが、日本と同じところもあれば、結構違うところもあったのではないでしょうか?
私たち夫婦も分からないことだらけなのですが、この体験談が少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです☆
それではまた! 今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
▼よろしければ「第2回・妊婦健診(胎児ドック)」の様子も続けてどうぞ!
【アメリカで出産】第2回・妊婦健診レポート☆胎児ドック(NT検査)
こんにちは♪
去年夏ごろにVISAの件で質問をしたものです。
この度は、妊娠おめでとうございます!!
以前コメントした際、記名できると知らず、、改めましてFumiと申します。
いろいろ大変でしたが、無事VISAもゲットして、2週間ほど前にアメリカ(CT)上陸しました!
まだ来たばっかりで楽しいことだらけですが、これからきっと想像以上の問題にぶち当たるんだろうなと思ってます!笑
でも同じようにどこかで頑張っている人がいると思えると、すごく励みになります!
私もいつか子供もほしいので、これからもいろんな情報を楽しみにしています。
気になること、聞きたいことあったらコメントさせていただきます!!よろしくお願いしますm(_ _)m
では、体に十分気をつけて、妊婦ライフ楽しんでください!!
Fumiさん、こんにちは!
去年コメントくださったんですね!また遊びに来てくださりありがとうございます(*^^*)
そして、無事アメリカ入りされたとのこと、おめでとうございます!!ビザプロセスが最近長引いていたので、きっと多くのご苦労があったかと思います。
渡米後も慌しくされているかと思いますが、しばらく羽根を伸ばしてアメリカ生活を満喫してくださいね♪
もちろん、私もまだまだアメリカ在住者としても妊婦としても新米ですが、いつでもコメントやご質問お待ちしています(o^^o)☆
こんにちは!
最近拝見できてなくて、色々一気読みしてます。
やっぱりapricotさんの記事は分かりやすくまとめられてて、なるほどーって納得しやすいです。
赤ちゃん無事に生まれてきてほしいですね(≧∇≦)日本から応援してます!
最近、オハイオ出身のお友達がまたできて、apricotさんのこと思い出したりしてました。
まだまだ寒いと思いますが、お身体大事にして下さいね。
私も赤ちゃん欲しくなってきたなー笑
さえさん☆こんにちは〜!
お元気ですか?
いつもありがとうございます♪そんなに褒められると、くすぐったくて溶けそうです(//∇//)笑
でも、そう仰ってくださる方がいて、思い出してくださる方がいて、私はとってもシアワセ者です♡
ベビーはいま5か月ちょっとなんですが、まだ性別が分からず、じれったい毎日ですw 毎回、検診のたびにハラハラドキドキしますが、無事産まれてくるといいなーと願うばかり。
日本も、今年は寒そうですよね〜!
さえさんも、お身体に気をつけてくださいね(*^^*)
ご無沙汰しております。
妊娠おめでとうございます!!
ビザ申請→渡米→米永住という同じ道をたどらせて頂いている身としては
なんだかとても嬉しくなると同時に、自分の番が来るのが待ち遠しくも思います。
こちらの保険制度って本当に難しいですよねぇ。
私はなんとか就職が決まって、5月1日からマンハッタンで働くことになりました。
幸いにもPPOの保険(しかも日系)で、No Didactibleのプランにも加入できるので、
いざという時はとっても心強く思っています。
↑名前を入れ忘れました。Michiです。
Michiさん、こんにちは☆
温かいコメントありがとうございます(*^^*)
そして、Michiさんこそ就職おめでとうございます!!
マンハッタンで仕事だなんて、めちゃめちゃカッコいいですね♡ しかも、良い保険に入れたとのことで、そちらも本当に良かったですね^ ^
私はひとまず妊娠という経緯になりましたが、本格的に就活・仕事を始める際には、ぜひともMichiさんに色々アドバイスをいただきたいです!
5月からドキドキですが楽しみですね!心から応援しております^ ^