こんにちは、Apricotです。
アメリカに移住してしばらくが経ちますが、今日は改めて、これからアメリカに移住・赴任・留学される方のための「アメリカ渡米準備・やることリスト」を2回シリーズでまとめてみたいと思います!
前半の今日は「渡米前編」。渡米が決まってから、日本国内に居るうちにやっておくべき手続き・段取りなどを、私の経験ま踏まえながらご紹介します☆
ビザの取得
時期 > 渡米が決まったらすぐ
渡米が決まったら、とにもかくにも一番肝心なのはビザの取得。アメリカでは、観光ビザ(ESTA)で最長3か月間滞在することができますが、それ以上の滞在、あるいは他の目的で滞在する場合は各ビザの取得が必要です。
海外赴任や留学の場合は、会社や留学エージェントなどが手配をしてくれることがほとんどかと思いますが、移住目的の場合は自分で申請する方も多いと思います。特に移民ビザの場合は、ビザ取得までに1年以上かかる場合もあるので、とにかく早めに申請しましょう!
▼もし移民ビザ(配偶者ビザ)を検討されている方は、以下に私の体験談をまとめていますのでぜひ参考にしてくださいね☆
参考 移民ビザまとめ保存版
引越会社・航空便・船便などの手配
時期 > 渡米約3か月前
具体的な渡米時期や渡米先が決まってきたら、手配が必要なのが引っ越し準備。これは滞在期間や世帯規模によって、かなり個人差が出てくるところだと思います。
アメリカでは家電付きの部屋がほとんどですし、生活に必要なものは何でも揃うので、単身赴任や単身留学なら、身の回り品さえ持っていけば十分かと思います。ただ、家族を伴う場合は、基本的に「引っ越し」になるので、何をどこまで、どうやって持っていくかはかなり悩みどころですよね。
主な方法としては、①引っ越し業者、②航空便、③船便、④手持ち(機内持ち込み)の4つがありますが、これをうまく使い分ける必要があります。
私の経験上、①荷物の緊急度 と②値段 のバランスで使い分けると良いと思いますが、「緊急度の低いもの」や「大型家電・家具」は海外専門の引越業者がおすすめ。
ただ、時期によってコンテナ確保の都合上、引越業者にも空きの有無があります。だいたいの渡米時期や渡米先が決まったら、まずは早めに空き状況の確認と見積もりを取っておきましょう。目安としては、渡米3か月前には引っ越し業者を予約しておきたいところです。
▼引っ越し業者の選定方法や流れ、感想などはこちらの記事に詳しくまとめていますので、よろしければどうぞ☆
海外引越の流れってどんな感じ!?我が家の「業者選びから受け取りまで」完全実録☆
日本製品の買出し
時期 > 渡米約1か月前
引っ越し準備をぼちぼち始める頃になったら、日本で予め購入しておきたいものもリストアップしておきましょう。
前述のとおり、アメリカでは生活に必要なものはほとんど手に入ります。日本製の食品や雑貨なども、日系スーパーやアマゾンでたいてい手に入るので、思い切って「何も買わない」という手もあります。
ただ、そうは言っても、ものによっては入手しにくいものや、渡米後落ち着くまでは手元にすぐあったほうが便利なものもあるので、可能であれば日本製品を少し持って行っておくと安心かもしれません。
個人的には、日本の食品・食器・菜箸、サランラップ、機能性下着・タイツ、化粧品、医薬品などは日本から持っていくのがオススメです^ ^
▼詳しくはこちらをどうぞ☆
移住して実感!日本から持ってきて良かったもの10選☆逆に要らなかったのはどんなモノ!?
家賃・公共料金・保険などの解約手続き
時期 > 引っ越し日が決まったらすぐ
もし海外引越となる場合は、家賃はもちろん、公共料金や各種保険などの解約手続きもしなければなりません。
主なものは、電気、ガス、水道、NTT、インターネット、NHK、携帯電話、火災保険や自動車保険、医療保険などでしょうか。だいたい解約日の1か月前くらいから解約手続きを受け付けている会社が多いので、明け渡し日が決まったらなるべく早く連絡を取って、最終支払い・返金等のスケジュール、工事の有無などを確認しておきましょう。
特にNTTなどは、通信機器を返送するのに「返送キット」が送られてくるのを待たなければならなかったり、工事が必要な場合もあったりするので、思いのほか解約完了までに時間がかかることがあります(汗)
また、公共料金をコンビニ払いなどで払っている方は、請求書の届くタイミングにも注意が必要です。うっかりしていると、最終の請求書が届く頃にはもう日本にいない…ということにもなり兼ねません。。実際、私も気をつけていたつもりが、やっぱり後々から請求書が届いてしまい、実家の母に払ってもらうハメになりました。。
必要があれば、最終支払いを早めてもらったり、銀行引き落としやカード払いに変えてもらったりして、確実に払えるようにしておくと安心ですね!
郵便局の住所変更・転送届
時期 > 渡米数週間前〜1週間前
これは渡米に限らず、引っ越しの場合の常識ですが、郵便局への住所変更・転送届も忘れずに出しておきましょう♪ 郵便局のウェブサイトから簡単に手続きすることができます(ハガキでも可)。
約1か月前くらいから手続きすることができますが、実際に転送が始まるのには1週間くらいかかるそうなので、引越の1週間前くらい前までには手続きしておきたいですね。
引越先を「海外」としておけば転送はされません。が、もし実家などに転送ができるのであれば、一応、転送届を出しておくと良いかもしれません。
銀行・クレジットカード等の住所変更届
時期 > 渡米数週間前〜渡米
これは私が渡米後に「やっておけばよかった!」と後悔したことの1つ。日本にいた頃は、各種金融機関に住所変更届を出していなくても特段の不便がなかったので、渡米の際にもうっかり手続きしていませんでした。。
が、特に日本のクレジットカードを渡米後もキープし続ける場合、カードの更新時に日本の住所が必要なんですよね。金融機関からの封書は、住所確認のため「転送不要扱い」で送られることがほとんど。
住所変更をしておかないと、まずは実家などに住所変更からするハメに。そうすると今度は、「日本の現住所を証明できる身分証明書」や「捺印」を提出する必要が出てきます。オンラインで画像提出できるタイプなら良いのですが、コピーの提出となると海外から郵便で送らないといけないのでかなり面倒なことに。。
基本的に、日本の金融機関では「海外住所」を登録することはできないので、できれば日本にいるうちに、予め実家の住所などに移しておくことをオススメします。
アメリカで使える携帯電話のリサーチ/手配
時期 > 渡米数週間前〜渡米
アメリカではホテルやカフェなどWiFiが使える施設は結構多いですが、やはり物件探しなどの手続き時や緊急時のことを考えると、アメリカですぐに携帯電話があったほうが圧倒的に便利!
短期滞在であれば、日本の携帯会社が海外滞在向けに出しているプランがあるので、それを使うのも手です。また、国内でSIMフリー端末を購入しておいて、現地でプリペイドSIMなどを購入し入れ替えるのも一案ですね。
ただ、長期滞在・移住となると、やはり現地できちんと契約できたほうが何かと便利。アメリカにはT-mobile、AT&T、Verizon、Sprintの4つのキャリア(携帯会社)があるので、契約したい場合はまずは日本と同じように携帯ショップに足を運んでみましょう。
日本人の場合は「クレジットヒストリー」と呼ばれる与信スコアがないので、携帯端末の分割払いはできませんが、一括購入であれば購入は可能です。月々の支払いやデポジットが多少割高になる可能性はありますが、渡米直後でもなんらかの契約はできるはず。
そしてもう一つ個人的におすすめなのは、日系の携帯サービス会社「Hana Cell(ハナセル)」です。月々の支払いが9.99ドル〜(2018年6月現在)と破格なうえに、アメリカで使える携帯端末を事前に日本に送ってもらうことができるので、飛行機を降り立った瞬間から携帯を使うことができるのが超便利!
いわゆる「格安携帯」と呼ばれるものですが、回線は大手キャリアT-mobileを使っているので、私がモニター体験をさせていただいた限りでは、電波状況や通信速度も全く問題ありませんでした。
日本のクレジットカードで簡単に契約でき、しかもいつでも解約できるので、「とりあえず」の携帯として持つだけでも十分に価値があると思います^ ^
▼詳しい利用方法やレビューはこちらをどうぞ☆
アメリカの格安携帯「Hana Cell(ハナセル)」が便利!実際に使ってみた感想とメリット・デメリット
国際運転免許証の取得
時期 > 渡米数週間前〜渡米
これは必須ではありませんが、運転免許をお待ちの方は、取得しておくと便利です。
国際運転免許証は、最寄りの免許センターまたは警察署で発行してもらうことができ、費用も2400円ほどで即日発行が可能(警察の場合は少し時間がかかるようです)。
これは、いわゆる日本の運転免許証の「翻訳」にあたるので、アメリカでこれ自体が身分証明書になるわけではありません。ただ、この国際運転免許証があると、アメリカの運転免許がなくても、最大6か月間はアメリカ国内で運転することができます。車が必要な地域に住む方は、あると便利ですね!
ただ、注意が必要なのは、州によって、国際運転免許証の有効期限を3か月や5か月などと制限している州もあること。「国際運転免許証の有効期限は6か月だし♪」と油断していると、知らずにルール違反していた!なんてことにもなり兼ねないので、事前に州のルールをよく確認しておきましょう☆
国際運転免許証のメリットは、単にアメリカで運転できるだけに留まりません。渡米後は、いずれアメリカの運転免許証を取得することになると思いますが、実は州によって、この国際運転免許証があると試験を免除してもらえる場合があります。これが、私が国際運転免許証の取得をオススメする最大の理由!
実際、私の住むオハイオ州では、国際運転免許証と日本の運転免許証があれば、なんと筆記試験・路上試験の両方が免除!私は、何の試験も受けずに即日ドライバーライセンスを取得することができました☆
州によっては何の恩恵がない場合もありますが、こういうこともあるので、国際運転免許証の取得はぜひ検討してみられると良いと思います。
▼アメリカでのドライバーライセンス取得の体験談はこちらをどうぞ♪
ついにアメリカで「運転免許」をゲット!オハイオ州は最強!?おすすめ試験対策アプリもご紹介♪
渡米先での滞在ホテル・アパートの手配/内見予約
時期 > 渡米数週間前〜渡米
海外赴任や留学の場合は、会社やエージェントが渡米先の住居やホームステイ先を斡旋してくれる場合が多いと思いますが、そうでない場合は、「渡米後どこに滞在するか?」は重要なポイントですよね。
アメリカに頼れる家族や友人がいれば良いのですが、自分で探さないといけない場合は、渡米前から情報収集や予約をしておきましょう。
渡米したその日から、アパートや一軒家に住み始めることはほぼ現実的ではないので、おそらくほとんどの場合は、一時的にホテル等に滞在することになると思います。アメリカでは、「サービスアパート」と呼ばれる、いわゆる日本の「ウィークリーマンション」もあるので、お好みで選ぶと良いでしょう。さしあたり渡米後1週間分の予約をしておくと安心です。
ただアメリカでは、アパート探しはそれほど難しくないので、ホテルやサービスアパートに1週間も滞在していれば、翌週からはアパートに住める可能性は十分にあります。
日本では不動産会社を通すのが主流ですが、アメリカではアパート管理会社に直接、内見予約や申し込みをする所が多いので、審査さえ通ればとてもスピーディー!申し込み後、早ければ2〜3日で審査が通り、契約・デポジットの支払いなど一連の手続きが済み次第、すぐに引越すことも可能です。
最近は、インターネットでアパートの物件がたくさん出ているので、ぜひ渡米前からチェックしておくのがおすすめ。できれば、ホテル滞在中にすぐ内見できるよう、いくつか内見予約を取っておくとスムーズです。
気になる審査については、渡米したての日本人の場合、アメリカ人よりもハードルが高いのは事実だと思います。というのも、アメリカでは上述した「クレジットヒストリー(与信スコア)」次第で、契約の可否や条件が決まるのですが、日本人にはこれがありません。つまり「与信ゼロ」とみなされてしまうのです。
ただ、物件によっては、就労証明や残高証明でまかなえる場合や、デポジット(敷金)を多めに払うことで許可してもらえることもあるので、そのあたりの条件についても、予め問い合わせておくとスムーズかと思います。
ちなみに、物件選びをするときには様々な条件を考慮すると思いますが、アメリカでは特に「治安の良いエリア」を選ぶことは重要です。一番確実なのは、現地の人にお勧めのエリアを直接教えてもらうことですが、もしツテがない場合は、エリアごとの犯罪状況をチェックできるウェブサイトもあるのでぜひ参考にしてみてください☆
子供の安全のために知っておきたい「AMBER Alert」と「Sex Offender Registry」&「犯罪マップ」
住民票の海外転出届/年金・国民健康保険手続き
時期 > 渡米数日前〜渡米
最後は、役所への届け出です。渡米日が近くなってきたら、住民票の転出届を忘れずに出しておきましょう。
もし、短期滞在であれば、とりあえず実家などに住所を移すこともできますが、長期滞在・移住の場合は、「海外転出」にするのが一般的です。
海外転出にすると、いわゆる「非居住者」という扱いになり、国民年金や国民健康保険も自動的に「脱退」となります。(ただ、国民年金は任意で払い続ける選択肢もあります)
逆に日本に住民票を残しておくと、渡米後も、国民年金&国民健康保険を支払い続ける義務が生じるので、そのあたりのメリット・デメリットをしっかりと考慮したうえで届けを出しましょう☆
いかがでしたでしょうか?
いろいろとご紹介してきましたが、一番は、とにもかくにも「家族や友人と出来る限り時間を過ごして、日本の美味しいものをたらふく食べる!」…これに尽きます!アメリカに渡ってしまうと、なかなか機会がなくなりますからね。
次回は、「渡米後のやることリスト」についてお届けしたいと思いますので、そちらもどうぞお楽しみに☆
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。